オレは気ままに旅を続けるトリー
線を引くごとく飛ぶ 太陽の下、ブロンドカラーの翼を両手に!
いくつもの山、谷、海峡越えてきた
疲れやしないよ
オレは飛び続けたい
いつか時をも飛びぬけてみせる! 時を抜くことは未来ではなく過去に行くことだろ?
トリー「よう太陽!今日もオレが見えてるか!」
全てを見るんだ
天と地と
もうすぐ長い旅も終わる
「ハハッ。あなた元気ね。良いことでもあった?」と木の葉
トリー「ああ。皆に会えるんだ。」
木の葉「誰と会うの?」
トリー「オレの仲間さ。合流するんだ。」
木の葉「そっか楽しみね。どこで会うの?」
トリー「どこで会うかはわからない。でももうすぐなんだ!」
木の葉「良い旅を!ごきげんよう。」と言い残すと木の葉は行ってしまった
一匹狼と言われてきた・・・ただのイカした翼を持ってるカッコいいトリなだけ、なんだけど
いくつもの天と地
いくつもの日々
いくつもの群れ 同じ色、翼、目、鳴き声・・・仲間を持った群れ
いくつも通り過ぎる
トリーは気づかなかった・・・
ブロンドカラーの羽が宙を舞う
トリーは気づかなかった・・・
鳴き方を忘れてしまった
「それがどうした。地球のどこかにいるんだ。オレは天と地をも凌駕(りょうが)するんだ。」トリーはヒトリごとを言った
・・・次第に雲が覆(おお)ってくる
先を見ることもできない
目の前は真っ白で水滴が顔に付く
あの時もそうだった 仲間たちと逸(はぐ)れたその時も
雲に覆われてどこを飛んでるかわからない
ただ、自分を信じて ただ、ひたすら進もう!
トリー「誰にも気づかれずに群れに入って驚かせてやるんだ」
それは一身一心、鉄の槍のごとく水滴を弾く
しかし、視野の悪い中そうも言っていられなかった
恐くなってきた
トリー「すれ違ったらもう会えないかもしれない。」
勇気を持って トリーは鳴いた
力を振り絞って トリーは鳴いた
あの時のように真っ白な世界で トリーは鳴いた
そして雨が降り喚(わめ)いた
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